BLOG
2025/03/16 07:00
今日はダイヤモンドの価値基準として使われている4C💎について書いてみます。
1950年代にアメリカのGIA(Gemological Institute of America)が4つのCによるダイヤモンド・グレーディング・システムを開発し、それが現在では国際標準になっています。
[:contents]
💎カラット
まずは皆さんご存知のカラット。
よく誤解されがちですが、カラットとは大きさではなく、重さのことです。
「〇ct」と表記されます。1カラット=0.2gです。
💎カット
ダイヤモンドのカットのグレードは以下の5段階で評価されます。
Excellent
Very Good
Good
Fair
Poor
Exはやはり高価になります。その中でもH&C(ハート&キューピッド)といってスコープで見るとハートと矢の形がくっきりと現れるものはさらに希少価値があり、輝きも素晴らしいものです。H&CはVery Goodのものにもみられることがあります。
カットの評価がつくのは58面体のラウンドブリリアントカットのみであり、ファンシーシェイプ(変形)のダイヤはカットの評価対象外とされています。ファンシーシェイプとは例えば、ペアシェイプ🍐、マーキスカット、プリンセスカットなどといったものです。
カットにはさらに以下の3つの基準があります。
・ブライトネス(Brighteness 光輝)またはブリリアンス(Brilliance):ダイヤモンドに入った光が中で屈折・反射(全反射)を繰り返して上部から出てくるときの輝きのこと。
・ディスパーション(Dispersion 光の分散)またはファイアー(Fire):ダイヤモンドに入った光が内部で全反射を繰り返している間にプリズム効果が生まれ、上部から出てくるときに、虹色の輝き(スペクトル・カラー)を出します。
・シンチレーション(Scintillation 閃光):ダイヤモンドを動かすことによってキラキラとする光のフラッシュ効果のこと。
GIAでは上の3つの要素に加え、重量比、耐久性(ガードルの厚さ)、研磨の状態、シンメトリー(Symmetry 対称性)を評価要素にしています。
トリプル・エクセレント(Tripple Excellent):カット、研磨の状態、シンメトリーがすべてExcellentである場合、このように呼ばれ、高値で取り引されています。
💎クラリティ(透明度)
11段階に分けられ、一番上のFL (Flawless)が透明度が上になります。
FL :内部外部ともに欠陥なし
IF :内部に欠陥なし
VVS1
VVS2
VS1
VS2
SI1
SI2
I1
I2
I3
SIまでは肉眼では10倍ルーペで専門家が見て内包物を確認できるレベル。Iになると、肉眼で見えるものもあります。
天然ダイヤモンドの場合、FLやIFレベルはまず市場に出回ることは極めて少ないものです。
石留めなどのジュエリーへの加工の段階でどうしても微細な傷がついてしまうことも多くあります。
VVSクラスもかなり希少で、高価です。
個人的には物にもよりますが、SIのダイヤを見ても曇った感じは見受けられないものも多いので、普段使いのジュエリーにはSIでも十分のような気がします。
💎カラー
カラーはDカラーが最上級で、そこから先に黄色味がかってきます。
DEF:無色
GHIJ:ほぼ無色
KLM:ごくわずかな色味
NOPQRS:かすかな色味
無色のものをご希望の場合には、Hカラー以上のものを選ぶのが理想です。
でも、ブラウンダイヤやイエローダイヤもとても人気がありますし、色味があるから低評価と言い切れるものではありません。
私は4Cの知識が全くなかった20代前半の頃、大き目のダイヤを安さだけで選んでしまってやはり品質に満足できずに手放したことがありました。
やはり値段相応で、白っぽくてあまり綺麗に輝かなかったんですよね。
輝き重視ならカットにこだわってトリプルエクセレントのものを選ぶのがいいのかなと思います。
ダイヤモンドの評価基準はかなり細かく分かれています。
ただ、この評価はあくまでも目安であり、クラリティがVS2でもVS1に限りなく近くて素人には全く判別不能なものもあります。
そこは自分の目でしっかりと確かめて判断するしかない部分でもあります。
ダイヤ選びの参考になりましたら幸いです。
Recent Posts
送料について
© CELESTE All rights reserved.